: まとめ
: クラスタコンピューテイング向けネットワークインタフェース
: StarT-Voyager
調査した3つのクラスタシステムのNIについて、1つのプロセスが4バイトを転
送した時のone-wayのレイテンシ(最良値)を比較した(表1)。
バンド幅も重要な性能の指標だが、接続するバスの性能に大きく依存するため、
ここでは扱わない。
表:
4bytes転送時のレイテンシの比較
ATOLL |
SHRIMP |
StarT |
3.87 |
3.71 |
2.85 |
やはりメモリバス直結型のStarTのレイテンシが最も優秀であったが、SHRIMP
とATOLLの差がほとんどない。近年のPC/WSの発展は目覚しく、ノードのアップ
グレードにおける汎用性やトータルコストを犠牲にしてメモリバスに接続する
事の性能面でのメリットはそれほど大きくないと思われる。ただし、ATOLLは
プロテクションをホストCPUのソフトウェアによるコンテキストスイッチに頼っ
ており、実効レイテンシは悪化すると予想される。
Jun-ichiro Tsuchiya
平成12年12月21日