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クラス java.net.URL

java.lang.Object
   |
   +----java.net.URL

public final class URL

extends Object

implements Serializable

     http://www.ncsa.uiuc.edu/demoweb/url-primer.html
 

一般に、URL はいくつかの部分に分かれています。上記の例の URL は使用するプロトコルが http (HyperText Transport Protocol) であることと、 www.ncsa.uiuc.edu という名前のホスト上に情報があることを表しています。そして、ホストマシン上にある情報の名前は demoweb/url-primer.html です。ホストマシン上にあるこの名前の正確な意味は、プロトコルとホストの両方に依存しています。一般的には情報は、ファイル内に保存されていますが、動的に生成されることもあります。情報は必ずしもファイル内にあるとは限りませんが、URL のこの部分は ファイル コンポーネントと呼ばれます。

URL には任意で「ポート」を指定することができます。これは TCP 接続を確立するリモートホストマシン上のポート番号を表します。ポート番号を指定しない場合は、そのプロトコルのデフォルトのポートが使用されます。たとえば、http のデフォルトのポートは 80 です。別のポートを使用する場合は、次のように指定します。

     http://www.ncsa.uiuc.edu:8080/demoweb/url-primer.html
 

URL には「アンカー」(「ref」または「参照」とも呼ぶ) を追加することができます。アンカーを指定するには、シャープ記号「#」の後に文字をいくつか指定します。次にアンカーの例を示します。

     http://java.sun.com/index.html#chapter1
 

このアンカーは、技術的に考えると URL の一部ではありません。どちらかというと、アンカーは指定のリソースを取り寄せたあと、そのドキュメントの中で chapter1 タグが付いている部分をアプリケーションが特別に扱うということを表します。このタグの意味はリソースによって異なります。

アプリケーションは「相対 URL」を指定することもできます。相対 URL は、別の URL を基準として相対的にリソースを検索するための情報だけを含んでいます。相対 URL は HTML ページ内でよく使われます。たとえば、次の URL があるとします。

     http://java.sun.com/index.html
 

     FAQ.html
 

     http://java.sun.com/FAQ.html
 

相対 URL には、URL のコンポーネントをすべて指定する必要がありません。プロトコルやホスト名、ポート番号を省略した場合には、完全修飾の URL の情報が継承されます。ただし、ファイルコンポーネントは必須です。任意指定のアンカーは継承されません。

URL(String)

String 表現から URL オブジェクトを作成する。

URL(String, String, int, String)

指定した プロトコル、ホスト、ポート番号、ファイル から URL オブジェクトを作成する。

URL(String, String, String)

指定したプロトコル名、ホスト名、ファイル名から絶対 URL を作成する。

URL(URL, String)

指定したコンテキスト内で、引数 spec を解析して URL を作成する。

equals(Object)

2 つの URL を比較する。

getContent()

この URL の内容を返す。

getFile()

この URL のファイル名を返す。

getHost()

この URL のホスト名を返す (ある場合)。

getPort()

この URL のポート番号を返す。

getProtocol()

この URL のプロトコル名を返す。

getRef()

この URL のアンカー (「参照」とも呼ばれる) を返す。

hashCode()

ハッシュ表のインデックスとして使用できる整数を作成する。

openConnection()

この URL によって表されるリモートオブジェクトへの接続を表す URLConnection オブジェクトを返す。

openStream()

この URL への接続を確立し、その接続から入力を受け取るための InputStream を返す。

sameFile(URL)

2 つの URL の、「参照」以外の部分を比較する。

set(String, String, int, String, String)

URL のフィールドを設定する。

setURLStreamHandlerFactory(URLStreamHandlerFactory)

アプリケーションの URLStreamHandlerFactory を設定する。

toExternalForm()

この URL の文字列表現を作成する。

toString()

この URL の文字列表現を作成する。

  public URL(String protocol,
             String host,
             int port,
             String file) throws MalformedURLException

指定した プロトコル、ホスト、ポート番号、ファイルをもとに、URL オブジェクトを作成します。ポート番号に -1 を指定すると、そのプロトコルのデフォルトのポートが使用されます。

これが指定のプロトコルで作成した最初の URL オブジェクトである場合は、そのプロトコル用の ストリームプロトコルハンドラオブジェクト (URLStreamHandler クラスのインスタンス) が作成されます。

1. アプリケーションですでに URLStreamHandlerFactory のインスタンスをストリームハンドラファクトリとして設定してある場合は、そのインスタンスの createURLStreamHandler メソッドが呼び出され、引数としてプロトコル文字列が渡されて、ストリームプロトコルハンドラが作成される。
2. URLStreamHandlerFactory がまだ設定されていない場合、またはファクトリの createURLStreamHandler メソッドが null を返した場合は、コンストラクタは次のシステムプロパティの値を探す。

            java.handler.protol.pkgs
        

   システムプロパティの値が null ではない場合は、縦棒「|」で区切られたパッケージのリストと解釈される。コンストラクタは次の名前のクラスをロードしようとする。

            <package>.<protocol>.Handler
        

   <package> はパッケージ名、<protocol> はプロトコル名を表す。このクラスが存在しない場合、またはクラスは存在するが URLStreamHandler のサブクラスではないという場合は、リスト内の次のパッケージを使って試行される。
3. 前の段階でプロトコルハンドラが見つからなかった場合、コンストラクタは次の名前のクラスをロードしようとする。

            sun.net.www.protocol.<protocol>.Handler
        

   このクラスが見つからない場合、またはクラスは存在するが URLStreamHandler のサブクラスではないという場合は、MalformedURLException がスローされる。

パラメータ:

protocol - プロトコル名

host - ホスト名

port - ポート番号

file - ホストファイル

例外 : MalformedURLException

指定されたプロトコルが不明である

参照:

getProperty, setURLStreamHandlerFactory, URLStreamHandler, createURLStreamHandler

  public URL(String protocol,
             String host,
             String file) throws MalformedURLException

指定した プロトコル 名、ホスト名、ファイル 名をもとに絶対 URL を作成します。指定したプロトコルのデフォルトのポートが使用されます。

このメソッドの機能は、protocol、host、-1、file の 4 つの引数を受け取るコンストラクタと同じです。

パラメータ:

protocol - 使用するプロトコル

host - 接続先のホスト

file - ホスト上のファイル

例外 : MalformedURLException

指定されたプロトコルが不明である

参照:

URL

  public URL(String spec) throws MalformedURLException

String 表現をもとに URL オブジェクトを作成します。

このコンストラクタの機能は、2 つの引数をもつコンストラクタを呼び出し、1 つ目の引数に null を指定するのと同じです。

パラメータ:

spec - URL として解析する String

例外 : MalformedURLException

文字列の表すプロトコルが不明

参照:

URL

  public URL(URL context,
             String spec) throws MalformedURLException

指定のコンテキスト内の spec を解析することによって URL を作成します。context 引数が null ではなく、spec 引数が部分的な URL である場合、コンポーネントが不足しているすべての文字列は context 引数から継承されます。

String 引数に指定した値が解析され、それプロトコルを表しているかどうかが判別されます。String 内の最初の ASCII スラッシュ文字「/」よりも前に ASCII コロン「:」文字がある場合、コロンよりも前の文字がプロトコルになります。

• spec 引数に指定した値がプロトコルではない場合は次のようになります。
  • context 引数が null ではない場合は、context 引数のプロトコルが使用される。
  • context 引数が null の場合は、MalformedURLException がスローされる。
• spec 引数に指定した値がプロトコルの場合は次のようになります。
  • context 引数が null または spec 引数とは異なるプロトコルを表す場合、context 引数は無視される。
  • context が null ではなく、spec 引数と同じプロトコルを表す場合、新規作成する URL に、context 引数のホスト、ポート番号 番号、ファイル がコピーされる。

その後、コンストラクタはURLStreamHandler 型の適切なストリームプロトコルハンドラを探します。

     java.net.URL#URL(java.lang.String, java.lang.String, int,
                      java.lang.String)
 

ストリームプロトコルハンドラの parseURL メソッドを呼び出して specification ののこりのフィールドを解析し、context 引数によって設定されたすべてのデフォルト値を上書きします。

パラメータ:

context - 解析するコンテキスト

spec - URL の String 表現

例外 : MalformedURLException

プロトコルが指定されていない、または不明のプロトコルが見つかった

参照:

URL, URLStreamHandler, parseURL

  protected void set(String protocol,
                     String host,
                     int port,
                     String file,
                     String ref)

URL のフィールドを設定します。これは public メソッドではないので、URL フィールドを修正できるのは URLStreamHandlers だけです。それ以外の URL は定数です。 注意:このメソッドは将来的に URLStreamHandler に移動されます。

パラメータ:

protocol - 使用するプロトコル

host - 接続先のホスト名

port - 接続先のプロトコルポート

file - ホスト上の指定のファイル名

ref - 参照

  public int getPort()

URL のポート番号を返します。 ポートが設定されていない場合は -1 を返します。

返り値:

ポート番号

  public String getProtocol()

この URL のプロトコル名を返します。

返り値:

この URL のプロトコル

  public String getHost()

この URL のホスト名を返します (設定されている場合)。 「file」プロトコルの場合、ホスト名は空の文字列になります。

返り値:

この URL のホスト名

  public String getFile()

この URL のファイル名を返します。

返り値:

この URL のファイル名

  public String getRef()

この URL のアンカー (「アンカー」とも呼ばれる) を返します。

返り値:

この URL のアンカー (「参照」とも呼ばれる)

  public boolean equals(Object obj)

2 つの URL を比較します。 引数が null ではなく、このオブジェクトと同じ URL を表す URL オブジェクトである場合にだけ、結果が true になります。2 つの URL オブジェクトは、プロトコルが同じで、参照しているホスト、ホスト上のポート番号、ホスト上のファイルおよびアンカーが同じである場合に同じとみなされます。

パラメータ:

obj - 比較対象の URL

返り値:

オブジェクトが同じである場合は true、同じではない場合は false

オーバーライド:

Object クラスの equals

  public int hashCode()

ハッシュ表のインデックスとして使用できる整数を作成します。

返り値:

この URL のハッシュコード

オーバーライド:

Object クラスの hashCode

  public boolean sameFile(URL other)

2 つの URL の「参照」フィールド以外の部分を比較します。この URL と other 引数がどちらも同じリソースを参照している場合は true を返します。2 つの URL は同じアンカーを含んでいない可能性があります。

パラメータ:

other - 比較対象の URL

返り値:

2 つの URL が参照するリモートオブジェクトが同じである場合は true、同じでない場合は false

  public String toString()

この URL の文字列表現を作成します。このオブジェクトのストリームプロトコルハンドラの toExternalForm メソッドを呼び出すことによって文字列が作成されます。

返り値:

このオブジェクトの文字列表現

オーバーライド:

Object クラスの toString

参照:

URL, toExternalForm

  public String toExternalForm()

この URL の文字列表現を作成します。このオブジェクトのストリームプロトコルハンドラの toExternalForm メソッドを呼び出すことによって文字列が作成されます。

返り値:

このオブジェクトの文字列表現

参照:

URL, toExternalForm

  public URLConnection openConnection() throws IOException

URL が参照するリモートオブジェクトへの接続を表す URLConnection オブジェクトを返します。

まだ接続が確立していない場合には、この URL のプロトコルハンドラの openConnection メソッドを呼び出すことによって接続が確立されます。

返り値:

URL への URLConnection

例外 : IOException

I/O 例外が発生した

参照:

URL, URLConnection, openConnection

  public final InputStream openStream() throws IOException

この URL への接続を確立し、その接続から入力を受け取るための InputStream を返します。このメソッドは次のメソッドの短縮形です。

     openConnection().getInputStream()
 

返り値:

URL 接続から入力を受け取るための入力ストリーム

例外 : IOException

I/O 例外が発生した

参照:

openConnection, getInputStream

  public final Object getContent() throws IOException

この URL の内容を返します。このメソッドは次のメソッドの短縮形です。

     openConnection().getContent()
 

返り値:

この URL の内容

例外 : IOException

I/O 例外が発生した

参照:

getContent

  public static synchronized void setURLStreamHandlerFactory(URLStreamHandlerFactory fac)

アプリケーションの URLStreamHandlerFactory を設定します。アプリケーションからこのメソッドを最大で 1 回しか呼び出すことができません。

URLStreamHandlerFactory インスタンスを使用すると、プロトコル名からストリームプロトコルハンドラを作成することができます。

パラメータ:

fac - 設定したいファクトリ

例外 : Error

アプリケーションでファクトリがすでに設定されている

参照:

URL, URLStreamHandlerFactory

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