題名 | Pruning Cacheを用いた分散共有メモリのディレクトリ構成法 |
著者 | 西村 克信 工藤 知宏 天野 英晴 |
概要 | Pruning Cacheは,大規模なCC-NUMA型並列計算機においてディレクトリを動的 に構成する手法である.この方法は,ページ単位で共有関係を管理したり,更 新型のプロトコルを用いるなど,データ共有を行なうプロセッサ数が多い場合 に特に有効である. さらに,システムが階層型結合網を持つ場合,縮約階層ビットマップディレク トリ法(RHBD --- Reduced Hierarchical Bitmap Directory)を組み 合わせて用いることにより,互いの弱点を補うことができ,より高い性能を得 ることができる. トレースドリブンシミュレーションによる評価の結果,多くのアプリケーショ ンプログラムにおいて,32エントリ2wayの構成で75%以上のヒット率を実現 することがわかった. さらに大規模な階層型結合網を持つシステムに関して確率モデルにより評価し た結果,従来の1対1転送の方式に比べて転送容量の点でほぼ等しく,レイテン シの点で有利であることがわかった. |
発表 |
情報処理学会論文誌 第39巻 第6号 1644〜1654頁 1998年 6月 |
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