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クラス java.util.Vector

java.lang.Object
   |
   +----java.util.Vector

public class Vector

extends Object

implements Cloneable, Serializable

各 Vector は、容量 と 増加量 を管理することにより記憶管理を最適化しようとします。容量 は常に Vector の要素数に近い値であり、通常は要素数より大きくなります。これは、Vector に要素が加えられるとき、Vector の記憶領域は増加量 だけ増やされるからです。 多くの要素を挿入する前にアプリケーションで容量を必要な値に設定しておけば、メモリの再配分の回数を減らすことができます。

capacityIncrement

Vector のサイズが Vector の容量を超えるときに自動的に増やされる量。

elementCount

Vector に入っている有効な要素の数。

elementData

Vectorの要素が保存される配列バッファ。

Vector()

空の Vector を作成する。

Vector(int)

指定された容量で空の Vector を作成する。

Vector(int, int)

指定された容量と増加量で空の Vector を作成する。

addElement(Object)

指定された要素を Vector の最後に付け加える。サイズは 1 増加する。

capacity()

Vector の現在の容量を返す。

clone()

Vector の複製を返す。

contains(Object)

指定されたオブジェクトがこの Vector の要素かどうかを調べる。

copyInto(Object[])

Vector の要素を指定された配列にコピーする。

elementAt(int)

指定された位置にある要素を返す。

elements()

この Vector の要素のリストを返す。

ensureCapacity(int)

必要に応じてこの Vector の容量を増加させる。これによって、少なくとも最小容量引数で指定された要素数を保存する容量を持つことを保証する。

firstElement()

この Vector の最初の要素を返す。

indexOf(Object)

equals メソッドを用いて等しいかどうかを調べながら、指定された引数と同じ内容の最初の要素を検索する。

indexOf(Object, int)

equals メソッドを用いて等しいかどうかを調べながら、指定された引数と同じ内容の最初の要素を検索する。検索は index から始める。

insertElementAt(Object, int)

この Vector の指定された index に要素として指定されたオブジェクトを挿入する。

isEmpty()

この Vector に要素が入っているかどうかを調べる。

lastElement()

この Vector の最後の要素を返す。

lastIndexOf(Object)

この Vector で指定されたオブジェクトを後向きに検索し、最初に見つけた要素の位置を返す。

lastIndexOf(Object, int)

指定されたオブジェクトを指定した位置から後向きに検索し、最初に見つけた要素の位置を返す。

removeAllElements()

この Vector からすべての要素を削除し、そのサイズをゼロに設定する。

removeElement(Object)

この Vector から引数と同じ内容の最初の要素を削除する。

removeElementAt(int)

指定された位置にある要素を削除する。

setElementAt(Object, int)

この Vector の指定された位置の要素に指定されたオブジェクトを代入する。

setSize(int)

この Vector のサイズを設定する。

size()

この Vector の要素数を返す。

toString()

この Vector を文字列に変換して返す。

trimToSize()

Vectorの容量を、現在の容量にまで減らす。

  protected Object elementData[]

Vector の要素を入れる配列バッファ。Vector の容量は、この配列バッファの長さ。

  protected int elementCount

Vectorに入っている有効要素数。

  protected int capacityIncrement

Vector のサイズが Vector の容量を超えるときに自動的に増やされる量。容量が 0 のときは、Vector の容量を増やすたびに倍の大きさになります。

  public Vector(int initialCapacity,
                int capacityIncrement)

指定された容量と増加量で空の Vector を作成します。

パラメータ:

initialCapacity -Vector の最初の容量。

capacityIncrement - Vector があふれたときに容量が増加される量。

  public Vector(int initialCapacity)

指定された容量で空の Vector を作成します。

パラメータ:

initialCapacity - Vector の最初の容量。

  public Vector()

空の Vector を作成します。

  public final synchronized void copyInto(Object anArray[])

この Vector の要素を指定された配列にコピーします。配列はこの Vector のすべてのオブジェクトを保管できる大きさである必要があります。

パラメータ:

anArray - コピーした要素を入れる配列。

  public final synchronized void trimToSize()

この Vector の容量を、現在の容量にまで減らします。アプリケーションでこの操作を行うと Vector のメモリ使用量を最小にできます。

  public final synchronized void ensureCapacity(int minCapacity)

必要に応じて Vector の容量を増加させます。これによって、少なくとも最小容量引数で指定された要素数を保持する容量を持つことを保証します。

パラメータ:

minCapacity - 保証したい最小容量。

  public final synchronized void setSize(int newSize)

この Vector のサイズを設定します。新しいサイズが現在のサイズより大きい場合は、新しい null 要素がVectorの最後に追加されます。現在のサイズよりも小さい場合は、インデックス newSize とそれ以降の要素はすべて失われます。

パラメータ:

newSize - この Vector の新しいサイズ。

  public final int capacity()

この Vector の新しい容量を返します。

返り値:

この Vector の現在の容量。

  public final int size()

この Vector の要素数を返します。

返り値:

この Vector の要素数。

  public final boolean isEmpty()

この Vector が要素を持たないかどうかを調べます。

返り値:

要素を持たないときは true 、それ以外のときは false。

  public final synchronized Enumeration elements()

この Vector の要素のリストを返します。

返り値:

この Vector の要素のリスト。

参照:

Enumeration

  public final boolean contains(Object elem)

指定されたオブジェクトがこの Vector の要素であるかどうかを調べます。

パラメータ:

elem - 調べたいオブジェクト。

返り値:

指定されたオブジェクトがこの Vector の要素であるときは true、それ以外のときは false。

  public final int indexOf(Object elem)

equals メソッドを用いて等しいかどうかを調べながら、指定された引数と同じ内容の要素を先頭から検索します。

パラメータ:

elem - 探したいオブジェクト。

返り値:

オブジェクトが見つかったときはそのインデックス、オブジェクトが検出されなかったときは -1。

参照:

equals

  public final synchronized int indexOf(Object elem,
                                        int index)

equals メソッドを用いて等しいかどうかを調べながら、指定された引数と同じ内容の要素を指定された index から検索します。

パラメータ:

elem - 探したいオブジェクト。

index - 検索を始めるインデックス。

返り値:

指定された index またはそれ以降でオブジェクト引数と同じ内容の要素が見つかったときはそのインデックス、オブジェクトが検出されなかったときは -1。

参照:

equals

  public final int lastIndexOf(Object elem)

この Vector を末尾から検索して指定されたオブジェクトと同じ内容の要素のインデックスを返します。

パラメータ:

elem - 調べたい要素。

返り値:

オブジェクトが見つかったときはそのインデックス、オブジェクトが検出されなかったときは -1。

  public final synchronized int lastIndexOf(Object elem,
                                            int index)

指定されたインデックスから後向きに指定されたオブジェクトを検索し、検出されたインデックスを返します。

パラメータ:

elem - 探したい要素。

index - 探し始めるインデックス。

返り値:

指定された index より前で指定されたオブジェクトが見つかったときはそのインデックス。オブジェクトが検出されなかった場合は -1。

  public final synchronized Object elementAt(int index)

指定されたインデックスの要素を返します。

パラメータ:

index - この Vector のインデックス。

返り値:

指定されたインデックスの要素。

例外: ArrayIndexOutOfBoundsException

不正なインデックスを指定したとき。

  public final synchronized Object firstElement()

この Vector の最初の要素を返します。

返り値:

この Vector の最初の要素。

例外: NoSuchElementException

この Vector の要素が空のとき。

  public final synchronized Object lastElement()

この Vector の最後の要素を返します。

返り値:

この Vector の最後の要素すなわちインデックス size() - 1 の要素。

例外: NoSuchElementException

この Vector の要素が空のとき。

  public final synchronized void setElementAt(Object obj,
                                              int index)

この Vector の指定された index の要素に指定されたオブジェクトを代入します。そのインデックスにあった要素は捨てられます。

インデックスは、0 と等しいかそれより大きい値でなければなりません。また、Vector の現在のサイズより小さい値でなければなりません。

パラメータ:

obj - 要素に代入したいオブジェクト。

index - 指定するインデックス。

例外: ArrayIndexOutOfBoundsException

インデックスが不正のとき。

参照:

size

  public final synchronized void removeElementAt(int index)

指定されたインデックスの要素を削除します。指定された index と同じかそれより大きいインデックスの要素は、すべて 1 つ前方のインデックスに詰められます。

インデックスは、0 と等しいかそれより大きい値でなければなりません。また、Vectorの現在のサイズより小さい値でなければなりません。

パラメータ:

index - 削除するオブジェクトのインデックス。

例外: ArrayIndexOutOfBoundsException

インデックスが不正のとき。

参照:

size

  public final synchronized void insertElementAt(Object obj,
                                                 int index)

この Vector の指定されたインデックスに要素として、指定されたオブジェクトを挿入します。指定された index と同じかそれより大きいインデックスの要素はすべて 1 つ後方のインデックスにずれます。

インデックスは、0 と等しいか、れより大きい値でなければなりません。また、Vectorの現在のサイズと同じかそれより小さい値でなければなりません。

パラメータ:

obj - 挿入する要素。

index - 新しい要素を挿入する場所。

例外: ArrayIndexOutOfBoundsException

インデックスが不正のとき。

参照:

size

  public final synchronized void addElement(Object obj)

指定された要素をこの Vector の最後に付け加え、サイズを 1 増やします。サイズがこの Vector の容量より大きくなるときは容量が増やされます。

パラメータ:

obj - 加えたい要素。

  public final synchronized boolean removeElement(Object obj)

この Vector から引数と同じ内容の最初の要素を削除します。オブジェクトが検出されると、そのオブジェクトのインデックスと同じかそれより大きいインデックスの要素はすべて 1 つ前方のインデックスに詰められます。

パラメータ:

obj - 削除したい要素。

返り値:

引数がこの Vector の要素であるときは true、それ以外のときは false。

  public final synchronized void removeAllElements()

この Vector からすべての要素を削除し、サイズをゼロに設定します。

  public synchronized Object clone()

このVectorをコピーします。

返り値:

このVectorのコピー

オーバーライド:

クラス Object の clone

  public final synchronized String toString()

この Vector を文字列に変換します。

返り値:

この Vector を変換した文字列。

オーバーライド:

クラス Objectの toString

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