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クラス java.security.Identity

java.lang.Object
   |
   +----java.security.Identity

public abstract class Identity
extends Object
implements Principal, Serializable

このクラスは、アイデンティティ、すなわち、人々、会社、組織などの実際の世界のオブジェクトでそのアイデンティティがその公開鍵を使用して認証できるものを表します。アイデンティティはまた、デーモン スレッドまたはスマートカードのようなより抽象的 (あるいはより具体的) な構成物であっても構いません。

すべての Identity オブジェクトには名前と公開鍵があります。名前は不変です。Identity には範囲を与えることもできます。すなわち、Identity がある範囲をもつように指定されている場合には、その Identity の名前と公開鍵はその範囲内で一意的になります。

Identity は、証明書のセット (すべて、それ自身の公開鍵を証明する) をもつこともあります。その証明書に指定されているプリンシプル名は同じでなくてもよく、ただ鍵だけが同一である必要があります。

Identity はサブクラス化され、郵便用住所、電子メール アドレス、電話番号、顔やロゴの画像などを含めることができます。

参照:
IdentityScope, Signer, Principal

Constructor Index

 o Identity()
直列化専用のコンストラクタ
 o Identity(String)
指定された名前をもち範囲のないアイデンティティを作成する。
 o Identity(String, IdentityScope)
指定された名前と範囲のあるアイデンティティを作成する。

Method Index

 o addCertificate(Certificate)
このアイデンティティに証明書を追加する。
 o certificates()
このアイデンティティに対するすべての証明書のコピーを返す。
 o equals(Object)
指定されたオブジェクトとこのアイデンティティとが等しいかをテストする。
 o getInfo()
このアイデンティティに対して以前指定された一般的な情報を返す。
 o getName()
このアイデンティティの名前を返す。
 o getPublicKey()
このアイデンティティの公開鍵を返す。
 o getScope()
このアイデンティティの範囲を返す。
 o hashCode()
このアイデンティティに対するハッシュコードを返す。
 o identityEquals(Identity)
指定されたオブジェクトとこのアイデンティティとが等しいかをテストする。
 o removeCertificate(Certificate)
このアイデンティティの証明書を削除する。
 o setInfo(String)
このアイデンティティに対する一般的な情報文字列を指定する。
 o setPublicKey(PublicKey)
このアイデンティティの公開鍵をセットする。
 o toString()
このアイデンティティを記述する短い文字列でその名前と範囲 (存在する場合) を明らかにするものを返す。
 o toString(boolean)
引数なしの toString メソッドよりも少し詳しい情報を持つ、このアイデンティティの文字列表現を返す。

Constructors

 o Identity
  protected Identity()
直列化専用のコンストラクタです。

 o Identity
  public Identity(String name,
                  IdentityScope scope) throws KeyManagementException
指定された名前と有効範囲を持つアイデンティティを作成します。

パラメータ:
name - アイデンティティの名前
scope - アイデンティティの範囲
例外: KeyManagementException
範囲の中に同じ名前をもつアイデンティティが存在する場合
 o Identity
  public Identity(String name)
指定された名前を持ち有効範囲未定のアイデンティティを作成します。

パラメータ:
name - アイデンティティの名前

Methods

 o getName
  public final String getName()
このアイデンティティの名前を返します。

返り値:
このアイデンティティの名前
 o getScope
  public final IdentityScope getScope()
このアイデンティティの有効範囲を返します。

返り値:
このアイデンティティの有効範囲
 o getPublicKey
  public PublicKey getPublicKey()
このアイデンティティの公開鍵を返します。

返り値:
このアイデンティティの公開鍵
 o setPublicKey
  public void setPublicKey(PublicKey key) throws KeyManagementException
このアイデンティティの公開鍵をセットします。元の鍵とこのアイデンティティのすべての証明書は、この操作によって削除されます。

パラメータ:
key - このアイデンティティの公開鍵
例外: KeyManagementException
アイデンティティの範囲の中に同じ公開鍵がもつ別のアイデンティティが存在する場合、または別の例外が発生した場合
 o setInfo
  public void setInfo(String info)
このアイデンティティに対する一般的な情報文字列を指定します。

パラメータ:
info - 情報文字列
参照:
getInfo
 o getInfo
  public String getInfo()
このアイデンティティに対して以前指定された一般的な情報を返します。

返り値:
このアイデンティティの一般的な情報
参照:
setInfo
 o addCertificate
  public void addCertificate(Certificate certificate) throws KeyManagementException
このアイデンティティに証明書を追加します。アイデンティティが公開鍵をもっている場合には、証明書中のその公開鍵は等しくなれければなりません。アイデンティティが公開鍵をもたない場合には、アイデンティティの公開鍵には証明書中で指定されているものがセットになります。

パラメータ:
certificate - 追加する証明書
例外: KeyManagementException
証明書が有効でない場合、追加される証明書中の公開鍵がこのアイデンティティの公開鍵と重複する場合、あるいはほかの例外が発生した場合
 o removeCertificate
  public void removeCertificate(Certificate certificate) throws KeyManagementException
このアイデンティティの証明書を削除します。

パラメータ:
certificate - 削除する証明書
例外: KeyManagementException
証明書がない場合、またはほかの例外が発生した場合
 o certificates
  public Certificate[] certificates()
このアイデンティティに対するすべての証明書のコピーを返します。

返り値:
このアイデンティティに対するすべての証明書のコピー
 o equals
  public final boolean equals(Object identity)
指定されたオブジェクトとこのアイデンティティとが等しいかをテストします。 これはまず、各エンティティが同じオブジェクトを実際に指しているかどうかを確認するテストを行い、同じ object をさしている場合には true を返します。次に、各エンティティの名前と範囲が等しいかをチェックします。等しい場合には、このメソッドは true を返します。それ以外の場合には、サブクラスで再定義される (筈の) identityEqualsを呼び出します。

パラメータ:
identity - このアイデンティティと等しいかをテストするオブジェクト
返り値:
オブジェクトが等しいと見なされた場合 true、それ以外の場合には false が返る。
オーバーライド:
クラス Objectequals
参照:
identityEquals
 o identityEquals
  protected boolean identityEquals(Identity identity)
指定されたアイデンティティとこのアイデンティティとが等しいかどうかをテストします。デフォルトの動作では、名前と公開鍵が等しい場合には true が返します。

パラメータ:
identity - このアイデンティティと等しかをテストするアイデンティティ
返り値:
オブジェクトが等しいと見なされた場合 true、それ以外の場合には false が返る。
参照:
equals
 o toString
  public String toString()
このアイデンティティを記述する短い文字列でその名前と範囲 (存在する場合) を明らかにするものを返します。

返り値:
名前や (存在する場合) 範囲の名前などの、このアイデンティティに関する情報
オーバーライド:
クラス ObjecttoString
 o toString
  public String toString(boolean detailed)
引数なしの toString メソッドよりも少し詳しい情報を持つ、このアイデンティティの文字列表現を返します。

パラメータ:
detailed - 詳細情報を取得するかどうかの指定。
返り値:
このアイデンティティの情報。 detailed が true の場合には、このメソッドは引数なしの toString メソッドが与えるよりも詳細な情報を返す。
参照:
toString
 o hashCode
  public int hashCode()
このアイデンティティに対するハッシュコードを返します。

返り値:
このアイデンティティに対するハッシュコード
オーバーライド:
クラス ObjecthashCode

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