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ExpEtherプロジェクト

PDARCH/ExpEtherプロジェクトはNECとの共同研究として2005年度にスタートしました.ExpEther (エクスプレスイーサ) は「PCI ExpressとGigabit Etheretを統合する次世代ネットワークインタフェース」です.現在のPDARCH/ExpEtherプロジェクトの研究テーマは「ExpEther上で動作するRDMA通信機構の実装」です.

ExpEther?

ExpEtherはPCI ExpressとGigabit Etheretをベースとした新しいネットワークインタフェースです.現在,NECが中心となって設立されたExpEtherコンソーシアムによって普及活動がなされています.ExpEtherはシステム内部バスのPCI ExpressとEthernetローカルエリアネットワーク (LAN) を統合します.このテクノロジーによって,ExpEtherを介してシステム外部 (リモート) に接続されたデバイスはあたかもPCI Expressでシステム内部 (ローカル)に接続されたように見え,ExpEtherで接続された複数のシステムが全体として1つの大きなシステムのように見えます.こういった見える特性(?)から,ExpEtherのテクノロジーはシステムハードウェア仮想化技術に分類されます.

RDMA?

RDMA (Remote Direct Memory Access) は,RemoteのMemoryにDirectにAccessする技術です.そのまんまですね.RDMAによるデータ通信はCPUへの負荷を抑えて高い通信性能が得られるため,特に高性能計算用のクラスタシステムの構築において有用です.また,仮想化という視点から述べるなら,RDMAとはリモートのメモリをローカルのメモリのように扱える技術といえるでしょう.

Current/Future Works

開発ボードのえ

PDARCH/ExpEtherプロジェクトでは,左の写真にあるExpEther開発ボードを用いて研究開発を行っています.写真ではボード下部にPCI Expressポート,左部にGigabit Ethernetポートを備えています.

現在は「ExpEtherを対象としたNIC (Network Interface Controller)にRDMA通信機構を実装する」というのが活動の中心です.

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