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A.2 ~/.cvsrc ファイルの設定

よく使用する command_option が幾つかあり、 そのオプションを必ず指定するように設定したいことがあります。 例えば (実際に .cvsrc を実装した要因の一つですが) `diff' の既定出力は大変読みにくいので、 コンテキスト形式かユニディフ形式にしたい人がいるでしょう。

シェル・スクリプトやエイリアスに頼らなくても、 `~/.cvsrc' ファイルを用いて cvs_commands 各々に 既定のオプションを加えることができます。

`~/.cvsrc' の書式は簡単です。 実行された cvs_command と同じ名前で始まる行が検索されます。 一致した行を発見したら、行の残りの部分をオプションに分割し、 コマンド行からのオプションを与える前に、 得られたオプションをコマンドの引数として与えます。

コマンドが別名を持つ場合 (checkoutco 等)、 ファイルやコマンド行にどちらを記述しても、 検索時には公式名が使用されます。 例えば `~/.cvsrc' の内容が次の様であった場合:

log -N
diff -u
update -P
co -P

`cvs co foo' はもちろん、`cvs checkout foo' という コマンドにも `-P' が引数として与えられます。

上記の例では `cvs diff foobar' の出力はユニディフ形式になります。 `cvs diff -c foobar' だと指定通りコンテキスト形式になります。 `diff' には古い形式で出力するためのオプションが無いため、 古い形式を使いたい場合には少し面倒ですが `cvs -f diff foobar' とする必要があります。

コマンド名の部分に cvs と記述すれば、 広域オプションを指定することができます (「A.3 広域オプション」参照)。 例えば `.cvsrc' 中の以下の行は、

cvs -z6

CVS が圧縮レベル 6 を用いるように指定しています。


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