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6.1 ファイル状態

取り出した後にあなたが加えた操作や、 他の人物がリポジトリに加えた操作によって、 ファイルを幾つかの状態に分類します。 status コマンドによって報告される状態を以下に挙げます:

Up-to-date
このファイルが、 使用している枝の最新リビジョンと同じであることを示します。
Locally Modified
このファイルを修正したが、まだ変更内容を格納してないことを示します。
Locally Added
add コマンドによりファイルを加えたが、 まだその内容を格納してないことを示します。
Locally Removed
remove コマンドによりファイルを削除したが、 まだその変更を格納してないことを示します。
Needs Checkout
他の人物が新しいリビジョンをリポジトリに格納したことを示します。 この表示は少し紛らわしいのですが、 新しいリビジョンを取り出す際には、checkout ではなく、 update を使用するのが普通です。
Needs Patch
Needs Checkout と似たようなものですが、 CVS のサーバは、ファイル全てではなく差分を送ります。 差分を送る場合も、ファイル全てを送る場合と結果は同じです。
Needs Merge
他の人物が新しいリビジョンをリポジトリに格納したが、 作業ファイルも修正されていたため、マージする必要があることを示します。
Unresolved Conflict
Locally Modified と似ていますが、先の update コマンドの結果、 変更点の衝突が発見されたことを示します。 衝突を解消する方法は 「6.3 衝突の例」 参照。
Unknown
このファイルについて CVS が何も知らないことを示します。 例えば新たなファイルを作成したが、add を実行していない場合などです。

status は、ファイル状態を分類する際の補助として、 作業中のファイルの由来となるリビジョン を示す `Working revision' と、 使用中の枝のリポジトリにおける最新リビジョン を示す `Repository revision' も報告します。

status コマンドのオプションについての情報は、「A.16 status---取り出したファイルの状態を表示」 参照。 `Sticky tag'`Sticky date' についての 情報は、「7.4 貼り付いたタグ」 参照。 `Sticky options' の情報は、「A.18.1 update のオプション」`-k' オプションを参照して下さい。


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