■全体レイアウトを考えてのピン設定

●良いピン指定

例えば、下図のような構造のレイアウトを行いたいとする。






●悪いピン指定

このとき、各マクロのピンの位置をちゃんと考えて tdf で指定する のが重要だと説明したが、何も指定しないと例えば以下のようなレイアウトに なってしまうこともありうる。







配線長が長くなって配線遅延が大きくなるだけでなく、 配線が交差しているようなところでは配線密度が高くなっている。 配線が混雑すると、Astro がエラーを取り切れずにショートや DRC エラーが 発生しやすくなる。

●遅延も考慮する

さらに、ピンの位置だけでなくピン毎に細かく遅延を設定してやれば、さらに 良い結果が得られる可能性がある。







例えば上図のように、配線長に応じて sdc でピン毎に input/output delay を設定してやる。 また、配線長だけではなく Macro 1/2/3 の合成結果、配置配線結果の遅延レポートも加味 して sdc を書くと良い。