宇宙葬
いきさつ
1997年下半期、某相模鉄道線列車内において、葬儀の○○○○(完全伏せ字)
という会社の広告を発見。
書くのがめんどくさくて1年間ほったらかしにしておいたが、同僚アベ珍の
強い要望により執筆。
解説
最近は、遺骨は故人の好きだった海に散骨する、なんてことを聞いてももはや
驚かなくなったが、葬儀の○○○○(完全伏せ字)では、なんと故人が宇宙が
好きだったとしても、その散骨に対応してくれる。
遺骨を人工衛星に搭載し、定期的にそれを打ち上げ、故人は常に空の彼方から
子孫を見守る(と、そんな風に宣伝していた)というおそるべきコンセプトだ。
しかも葬儀の○○○○(完全伏せ字)ではその模様を大型モニタで完全中継し、
遺族が多い日も安心らしい。
この宇宙葬は、広告を見た1997年の秋の段階で既に1回行なわれており、年々
打ち上げのペースを上げているようである。現在(1998年秋)では、おそらく
3回はやっているはず。
宇宙に対するあこがれを抱く権利は誰にでもあるが、「衛星の軌道」は「海」
という空間よりも明らかに制限された、有限の資源だと思う。
こういうことをしていいのは、宇宙に貢献した宇宙飛行士や松本零士くらいな
ものではないだろうか(謎)
スタートレックみたいに、お棺を軌道上に乗せずに無限の彼方へと飛ばしてし
まうのならまだよさそうなものだが。ぶつぶつ。
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Takahiro Kawaguchi kawaguti@am.ics.keio.ac.jp