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A.7 commit---ファイルをリポジトリに格納する

警告: オプション `-f file'`-F file' に改名され、 `-f' には別の動作が割り当てられています。

commit は、作業ファイルに対する変更を、 リポジトリに組み入れる際に使用します。

格納するファイルを特に指定しなければ、 現在の作業ディレクトリの全ファイルが調査され、 変更が加えられたファイルだけがリポジトリに格納されます。 既定 (もしくは明示的にオプション `-R' が指定された場合) では、 サブディレクトリのファイルも調査され、変更されていれば格納されます。 オプション `-l' を指定して、 commit の動作を現在のディレクトリだけに留めることも可能です。

commit は、選択されたファイルが リポジトリの最新リビジョンであるかどうか確認します。 指定されたファイルの中に update (「A.18 update---作業コピーをリポジトリと一致させる」参照) が必要なものが一つでもあれば、その旨が表示され、 格納せずに終了します。 commit はあえて update コマンドを呼び出さず、 開発者自身に適切な時期を判断してもらいます。

全てが正常ならば、ログ・メッセージを記すためにエディタが起動されます。 ログ・メッセージは幾つかの処理プログラムに送られると同時に (「B.1 管理用ファイル modules」「B.6 管理用ファイル loginfo」 を参照)、 リポジトリ中の RCS の履歴ファイルにも記録されます。 このログ・メッセージを参照するには log コマンドを 用いて下さい (「A.12 log---ファイルのログ情報を表示」参照)。 オプション `-m message' で コマンド行にログ・メッセージを記述したり、 オプション `-F file' で ログ・メッセージを記述したファイルを指定すれば、 エディタを起動しなくて済みます。


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