14 ディレクトリの改名と移動

モジュールの過去のバージョンも復元可能にしておきたいなら、 ディレクトリ中の各ファイルを CVS コマンドで 移動する方法を用いなければいけません。(「13.1 通常の改名方法」参照)。 この場合、古い、空のディレクトリがリポジトリ中に残りますが、 将来モジュールを取り出したときに、作業領域に現われることはありません。

実際にディレクトリを改名あるいは削除するには、 次のような方法もあります:

1. ディレクトリを改名する前に、 モジュールの作業コピーを持っている全ての人に、 その旨を知らせます。 次のステップに進む前に、彼等全員が変更内容を格納し、 作業コピーを削除しなければいけません。
2. リポジトリ中のディレクトリを改名します。

   $ cd $CVSROOT/module
   $ mv old-dir new-dir
   

3. CVS の管理用ファイルを修正します。 (例えばモジュール名を改名する場合等)。
4. モジュールを取り出して作業を続けられることを、 全員に知らせます。

誰かがモジュールの作業コピーを消さずに持っていた場合、 彼がリポジトリから消されたディレクトリを削除するまで、 彼の発行する CVS コマンドは無視されます。

しかし、ディレクトリを移動するよりは、 ディレクトリ中のファイルを移動する方を推奨します。 上記の方法でディレクトリを移動すると、 ディレクトリ名に依存している古いリリースを 正確に復元する事ができなくなります。

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