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4.5 リポジトリの作成

CVS リポジトリの準備として、 まずソース・ファイルの履歴を保存するため、 広いディスク容量が使えるディレクトリを選びます。 そして、サーバまたは直接 CVS を使う全てのマシンから、 (直接もしくは NFS 経由で) 利用可能にする必要があります。 クライアントのマシンは CVS プロトコルを経由するため、 利用可能である必要はありません。 CVS は、リポジトリにロック・ファイルを作成する必要があるため (「6.5 同時に CVS の実行を試みる複数の開発者」参照)、利用者が読み込み許可しか持たないリポジトリを、 CVS から使うことはできません。

リポジトリを作成するときには、cvs init コマンドを実行して下さい。 通常の方法で指定された CVS のルート (「4 リポジトリ」参照) 以下の、 空のリポジトリを利用できるように整えます。例えば次のようにします。

cvs -d /usr/local/cvsroot init

cvs init は、リポジトリに存在するファイルを、 上書きしないように注意します。 従って既に利用できる状態のリポジトリに対して、 cvs init を実行しても、何の不都合もありません。

cvs init は、操作履歴を記録するように設定します。 もしこれを望まないのであれば、cvs init を実行した後に、 `history' ファイルを削除して下さい。「B.9 ファイル history」参照。


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